お子さまの夏休みの宿題の進め方
「計画的に毎日少しずつ取り組む」が45.8%で最多となり、半数近くのご家庭が計画的に進めているという結果に。次いで「夏休み始めのうちに全部終わらせる」が33.3%と、多くの家庭で宿題を計画的に、あるいは早めに終わらせようという意欲が高いことがわかります。
2025-11-11
夏休みといえば、子どもにとっては待ちに待った長期休暇。一方で、保護者にとっては「宿題をちゃんと終わらせられるか」「自由研究は何にしよう」と頭を悩ませる時期でもあります。今年の夏、各ご家庭ではどのように宿題に関わり、どんな風に取り組んでいたのでしょうか。
イオレが運営するグループコミュニケーションサービス「らくらく連絡網」では、小学生の子どもを持つ保護者を対象に「夏休みの宿題に関するアンケート調査」を実施しました。宿題の悩みや取り組み方から生成AIの活用実態まで、アンケート結果をもとに解説します。
「計画的に毎日少しずつ取り組む」が45.8%で最多となり、半数近くのご家庭が計画的に進めているという結果に。次いで「夏休み始めのうちに全部終わらせる」が33.3%と、多くの家庭で宿題を計画的に、あるいは早めに終わらせようという意欲が高いことがわかります。
自由研究と読書感想文が上位を占める結果となりました。これらは昨年度調査の「最後まで残りがちな宿題」でも1、2位となっており、夏休みの宿題における難関である様子がうかがえます。負担に感じた理由には「何について調べるか決めるのに時間がかかる」「自主性に任せるにはハードルが高い」といった意見が見られました。
子どもが負担に感じる宿題と親が手伝う宿題は、どちらも読書感想文と自由研究が上位となりました。全体では約8割の保護者が子どもの宿題を手伝っていることがわかります。内容のサポートや進め方の相談など、親も関わる機会が多く、子どもだけでなく親にとっても悩ましい「親子共通の課題」となっているようです。
多くの保護者が「夏休みの宿題は子どもにとって必要」と感じている一方で、「内容は見直した方がいい」と考える人も3割以上を占めました。宿題そのものの存在意義は支持されているものの、内容や形式への課題感を持つ保護者が少なくないようです。
保護者が夏休みの宿題に求める大きな役割は、「学習習慣の維持」と「学力低下の防止」であることがわかります。生活リズムの乱れや学力低下を防ぎたいという意識が強いようです。宿題は“学びを止めないための仕組み”として一定の意義を認められているといえそうです。
宿題を進めるうえで困ることは「子どもがやる気を出さない」が最も多く、次いで「時間の余裕がない」「情報・題材探しが大変」が続きました。宿題の進め方について「計画的に取り組む」「早めに終わらせる」が多数となった一方で、時間の確保とモチベーション管理が課題であることが分かります。
また、「どこまで手伝ってよいかわからない」「教えるのが難しい」といった声もあり、学習支援への戸惑いも見られます。
わからない問題に対しては「保護者が教える」という回答が圧倒的に多く、依然として親のサポートが中心であることがわかります。「インターネットで調べる」も半数を超えており、オンライン情報を活用しながら課題を解決する傾向も広がっています。
生成AIの利用については、「条件付きであれば利用してもよい」という回答が最多となり、全体としては慎重であることがわかります。AIの利便性を感じつつも、子どもの思考力低下や安易な利用への懸念から無条件での利用には抵抗があるようです。
アンケート結果からは、宿題をきっかけに「親が時間を使う」「子どもと一緒に調べる」といった行動も多く見られました。夏休みの宿題は子どもだけのものではなく、家庭全体で取り組むテーマになりつつあることが分かります。
いまや子どもの興味・関心だけでなく、親の関与や共感が購買意思決定に大きく影響する時代です。
親が“学び”や“体験”を通じて子どもと関わるシーンは、商品やサービスとの自然な接点を生み出す貴重な瞬間でもあります。
ファミリー層をターゲットとしたマーケティングにおいても、「親子の共体験」や「家庭内コミュニケーション」を起点としたプロモーション設計は、今後のブランド接点づくりにおいて欠かせない視点となるでしょう。
現代の小学生ファミリーの学習実態と本音をデータで深く理解されたいマーケティング担当者様は、ぜひ下記より詳細レポートをダウンロードしてご活用ください。